香川県
香川県立ミュージアム

特別展「小沢剛の讃岐七不思議展(仮称)」|2025年8月9日(土)~10月13日(月)
小沢剛は、純粋芸術とそれ以外のものの境界に関心を寄せ、歴史や社会にユーモアと批評精神を交えて様々な問いを投げかける作品で国内外で広く評価されている。本展では、香川県立ミュージアムが収蔵する香川の歴史・美術・民俗に関する膨大な資料や情報などから独自の視点でモノ・コトに着目し、それらから触発され生み出した作品や実物の資料を組み合わせた展示を構想する。子供と大人、過去と現在など異なる視点が交差する作品世界は、モノ作りの技術や収蔵・陳列について、あるいは世界の見方や自然科学、死生観などについての考察と讃岐の歴史文化との新たな出会いを誘発する。
高松市美術館

特別展「石田尚志 絵と窓の間」|2025年8月8日(金)~10月5日(日)
実写のコマ撮りアニメの手法などを用いて、映像表現を追求してきた画家/映像作家 石田尚志の2015年以来の大規模な個展。新たな展開を見せている2016年以降の近作・最新作を中心に、レトロスペクティブ上映やパフォーマンスなども交えて、石田尚志の仕事を概観し将来を展望する。モニターやインスタレーション形式での映像上映に加え、10 代から最新作の「絵画」を再考することで、独自の作品世界を紹介する。美術館内だけでなく、館外でも作品展示を行う予定で、その作品世界をより深く体感できる展覧会となる。神奈川県立近代美術館、アーツ前橋に続く巡回展。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 MIMOCA

特別展「大竹伸朗展」|2025年8月1日(金)~11月24日(月)
1988年に宇和島市に活動の拠点を移して以来、35年以上に亘ってこの地で制作し、国内外で幾多の個展や作品発表を続けてきた大竹伸朗の大規模個展。活動の初期段階から取り組んできた「網膜」を通奏低音とし、シリーズの新作・未公開作を中心に、さらに「網膜」に接続する多様な作品群を谷口吉生建築の展示空間を生かして展観し、様々な関連プログラムの実施も含め、彼の現在地と今後の展開を世界に向けて発信する。また、当館は猪熊弦一郎の作品顕彰・美術館理念に則した場であり、その鑑賞も併せて楽しめる。
直島新美術館

©Tadao Ando Architect & Associates
開館年記念展示(仮称)|2025年5月31日開館
アーティスト:会田誠|マルタ・アティエンサ|蔡國強|Chim↑Pom from Smappa!Group|ヘリ・ドノ|インディゲリラ|村上隆|N・S・ハルシャ|サニタス・プラディッタスニー|下道基行 + ジェフリー・リム|ソ・ドホ|パナパン・ヨドマニー(予定/変更の可能性あり)
直島新美術館は、より多様な価値観や表現を提示すべく、日本を含むアジア地域の、時代・社会・場所・自然との関わりなど私たちの生き方についての示唆に富む現代アート作品を中心に収集・展示する。開館年の記念展示は、この場所にあわせて構想された新作を含む12名(組)のアーティストによる作品群で構成される。
岡山県
岡山県立美術館

特別展「平子雄一展」|2025年9月16日(火)~11月9日(日)
岡山県新進美術家育成「I氏賞」の第13回大賞受賞作家で、岡山出身であり、国内外で活動している平子雄一の大規模個展。展示室のみならず、当館の建築を活かして屋内広場や中庭なども使用したスケールの大きな展示空間に、植物と人間の共存関係の中で浮上する曖昧さや疑問をテーマに、絵画や彫刻、インスタレーションなど多様な表現方法で作り上げた作品を展開する。遊具なども設置し、世代を超えて楽しめる祝祭的な展覧会とすると同時に、対話型鑑賞などを取り入れて鑑賞体験の充実を図る。
大原美術館

春:有隣荘特別公開/特別展「 現代美術の収蔵作品展示」|2025年4月18日(金)~5月11日(日)
秋:有隣荘特別公開/ 特別展「森村泰昌展」|2025年4月18日(金)~5月11日(日)
当館では2002年より、(1)有隣荘での現代作家展、(2)児島虎次郎のアトリエでの滞在制作事業ARKO、(3)倉敷を取材した作品を制作・公開するAM倉敷の3事業を展開してきた。春は、この3事業を中心に、過去20年で収蔵した中から高い注目を集める作家の作品を、大原家の別邸である有隣荘で一般公開する。一方、秋は有隣荘を主に森村泰昌の個展を実施。
いずれも、ユニークな歴史的建築と現代美術の組み合わせが実現される。特に森村展は、有隣荘との共振のみならず、大原美術館の歴史や所蔵品をテーマとした新作による構成、批評的観点も備えたものになる。
兵庫県
兵庫県立美術館

特別展「藤田嗣治×国吉康雄展」|2025年6月14日(土)~8月17日(日)
コレクション展 ベスト・オブ・ベスト2025|2025年4月24日(木)~12月14日(日)
Channel 16 松元悠展|2025年4月18日(金)~5月25日(日)
美術の中のかたち 中谷ミチコ展|2025年9月5日(金)~12月14日(日)
Ando Gallery|通年開館
建築家・安藤忠雄設計による、世界的に見て最大規模をほこる当館では、全館をあげて日本の20世紀以降の美術を提示。特別展では、初夏からの藤田×国吉の二人展で、同時代におけるそれぞれのパリとニューヨークでの活動、その後の戦前、戦後の活動を対比させることにより、20世紀日本が送り出したふたりの「日系画家」の近似性と距離感を示す。若手作家を紹介するアニュアル企画のChannel 16では、身近な時事ニュースを取り上げた版画作品で知られる松元悠(1993年生)、秋には当館が30年以上継続している「手でふれて鑑賞する」企画枠で、彫刻家・中谷ミチコ(1981年生)を取り上げる。コレクション展示室では当館の半世紀を超える収集歴を生かした「ベスト・オブ・ベスト2025」を開催し、2019年に増設された安藤設計によるAndo Galleryも同氏による模型や図面など展示をアップデイトする。
横尾忠則現代美術館

横尾忠則の肉体派宣言展|2025年5月24日(土)~8月24日(日)
復活!横尾忠則の髑髏まつり|2025年9月13日(土)~12月28日(日)
当館は、横尾忠則作品に様々な角度から光を当て、横尾芸術における「生」と「死」に着目している。肉体派宣言展は「身体性」について再考し、横尾の多彩な人体表現に光を当てる試み。身体の赴くままに描くことを是とする横尾が、人体に向けた意識を、人体を描いた作品を通して探る。一方の髑髏まつりは、2020年にコロナ禍で開催直前に中止となった「横尾忠則の髑髏まつり」の再構成。骸骨や首吊りのロープのような暗示的な記号から、空襲で赤く染まった空や亡くなった友人の写真などの自身の記憶に由来するモチーフまで、様々な「死」の形が鮮やかに力強く示される。